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ゆえに街外れにある、周囲に何もないあの墓地には行きたくない。
 シオンはここにいるのだと思いたかった。
 ここなら街が見える。
 俺がいるのも見えるかもしれない。
 だから寂しくないことを勝手に願っていた。
 かがみこんで石と目線を合わせる。
「なぁ………シオン。今日で半年だって。お前はそっちで元気にやってるのか?」
 話しかける。
 無論、返ってくる言葉はない。
 しかし、話しかけたくなる。
 ここにシオンがいるかと思うと、話さずにはいられないのだ。
「俺か?俺は………まぁ、いつもどおり元気にやってる………つもり。そうそう、 この前ちょっとしたいたずらで警察に捕まっちゃってな。おかげで今、ここにチップが埋まってる」
 そう言って俺は右手親指で頭を指差した。
「またそいつがうるさくてな。いろいろ言ってくるんだわ。でもまぁ、そんな寄生虫がいながらも 元気に過ごしてる」
 珍しくサトミは何もツッこんでこなかった。
「ほんとさぁ、毎日毎日大変航天科技で。何とか楽しく過ごして………」
 あー、やっぱりダメだ。
 そう思った。
 結局こんなことをしてない。
 だから正直に。
「………ごめん、嘘。元気に過ごすなんて無理っぽい」
 俺は涙声で。
 つぶやくぐらいの声が精一杯で。
 これ以上の声なんて出せなくて。
「半年なのに………な。まさか………ほんと自分でもビックリだ。は、はは………」
 笑ってみようとしたけど、上手く笑えない。
 もういい加減、半年もこんなことしてたらシオンも天国で参ってしまうだろう。
「ダメだな、もう。………いい加減、お前のことを忘れて、他の女を探そう………って」
「………」
「………なんて思えるわけもなくて………ううっ………」
 涙があふれてきた。
 情けない。
 情けないとは思うけど、でもどうしようもなかった。